洗車の時にフロントガラスをきれいにしたはずなのに、なぜか運転したら視界が悪い…。
それ、フロントガラスの外側ではなく内側が汚れていませんか?
フロントガラスの内側は意外と掃除がしにくく、汚れが残りやすい場所。
内側についた汚れを自分でキレイにする方法を解説します。
フロントガラスの内側は意外に汚れている
最近の車、フロントガラスが傾斜して面積が広くなっています。
車の空気抵抗や運転時の視界を考えるとコレは大きなメリット。
とくにミニバンは前面投影面積が大きいのでフロントガラスを傾斜させている傾向があります。
面積が広いと視界は良くても掃除が大変。
外側は洗車時になんとかきれいにできます。
しかし内側になると傾斜角がキツくて天井を拭くような格好を強いられます。
しかもダッシュボードやステアリング、シフトレバーなどが入り組んでいるのでとても窮屈。
その体制では掃除も満足にできません。
車内禁煙だから内側が汚れるはずないんだけれど、と考えるのは早計です。
汚れる原因はタバコだけではありません。
大気中のホコリやチリ、乗員の発汗や手垢、車内での飲食の影響で少しずつ汚れていくのです。
とくに車内が温度差でフロントガラスの内側が結露すると大気中の汚れが閉じ込められます。
汚れは外側ほど目立たなくても、拭き残しがあるとそこだけ目立ってしまいますよね。
気になり始めると運転に悪影響を及ぼします。
窮屈な体制でも、内側をしっかり掃除してクリアな視界を保ちましょう。
身近なものを使ったフロントガラス内側の汚れの落とし方
フロントガラスの内側、水拭きだけではきれいに落ちません。
水溶性の汚れだけでなく、油分を含んだ汚れもあるからです。
夜間、とくに雨の時に視界がギラギラするのは油分の汚れのせい。
汚れを落とす方法はいろいろあります。
まずは家庭にある身近なもので落とす方法を紹介します。
最初に用意するのは古新聞紙とマイクロファイバークロス。
古新聞紙のインクには油分を落とす作用があり、紙の繊維が拭き取り効果を発揮します。
使い方はとてもカンタン。
古新聞紙に水を含ませ、フロントガラスを拭くだけ。
次に乾いた古新聞紙でもう一度拭き、最後にマイクロファイバークロスで拭き取りします。
古新聞紙ならフロントガラスの狭い場所にも差し込んで拭くことができますね。
次に紹介するのは烏龍茶を使った方法。
烏龍茶には油分を分解する作用があります。
市販されているペットボトルの烏龍茶をウエスに浸し、内側を拭きます。
油分の汚れが分解された後、固く絞ったマイクロファイバークロスで拭き取りしましょう。
注意点としては、水や烏龍茶を含ませすぎないこと。
ダッシュボードがびしょびしょに濡れると電装品まで達し、故障する場合があります。
ケミカル用品を使ってキレイにする時の注意点
ケミカル用品やカーショップで販売されているウインドクリーナーなども便利。
ただし使い方や選び方を間違えると健康に被害が及んだり汚れを残したりする結果になります。
ケミカル用品で代表的なのが無水エタノール。
薬局で販売しており、家庭用品の掃除に使っている人も多いはず。
無水エタノールは油分を分解できますが、揮発性が強いという特性があります。
狭い車内で使う時は必ず換気を行い、マスクを着用してください。
また肌につくと肌荒れの原因になるのでゴム手袋も必須。
引火性が強いため、保存する時は静電気が起きない場所、火の気のないところを選びましょう。
消毒用エタノールは成分がエタノール80%と水。
使用するなら無水エタノールよりこちらの方が安全です。
ウインドクリーナーはガラス掃除に便利なアイテム。
ムースタイプであればガラスの内側でも垂れる心配が少なくなりますね。
でも、このムースタイプの難点は増粘剤がわずかに含まれていること。
垂れないための含有ですが、塗布後は油分が付着してしまい、ギラつきが起こります。
ムースタイプを使う際は乾いたマイクロファイバークロスで二度拭きしてください。
なお、ガラスクリーナーにはノンシリコンやアルコールの入った液体タイプもあります。
フロントガラスの内側をキレイにするなら、これらのタイプの方が無難です。
手間と時間を省きたい時はプロに任せる
車内の掃除は洗車の時、一緒に済ませる方が二度手間を省けますね。
でもフロントガラスの内側だけでも前述したようにけっこう大変。
他にもシートのホコリ取りやフロアマットの洗浄、トリム類の拭き取りとやることが山積み。
丁寧に掃除していたら丸1日がかりの作業になります。
洗車や掃除は車がきれいになるので楽しい半面、時間と手間がかかります。
たまには、時間と手間を省きたい場合もありますよね。
そんな時はプロの車内クリーニングを利用しましょう。
車内クリーニングを請け負う業者は多く、内容も多岐にわたっています。
プロに任せるメリットはいろいろあります。
手の届きにくい場所でも専門の用具を使ってきれいにしてくれることもそのひとつ。
中には次亜塩素酸をスチームして車内除菌してくれるところもあります。
これならフロントガラスの内側だけでなく、食べ残しなどの衛生面でも安心ですね。
なお、料金やクリーニング内容は業者によって異なります。
いくつかの業者を調べ、予算と内容に見合った信頼できる業者を選んでください。
車内もフロントガラスの内側もきれいにして、清潔で快適なドライブを楽しみましょう。