車のヘッドライトは、普段よりも明るさが足りていないと感じた時の交換がおすすめですが、ヘッドライトの黄ばみや曇りの発生など、交換が必要になるタイミングは他にもあります。
交換するタイミングを事前に知っておけば、スムーズに対応できるようになるでしょう。ここでは、車のヘッドライトの交換を判断する基準について解説します。
車のヘッドライトを交換する目安
車のヘッドライトは大きく分けると、表面を覆うレンズ部分とフィラメントなどのバルブ部分があります。車検時には光量のテストが行われ、基準に満たない場合は車検に通りません。しかし車検が残っていても機能劣化によりライト光が暗くなる場合があるため、そのときは交換を検討するタイミングといえるでしょう。
ヘッドライトには夜間の視界を確保するだけでなく、対向車や歩行者に自分の存在を知らせるという重要な役割もあります。明るさが十分でないと安全性の低下に直結するので、気付いたときはできるだけ早めに交換しましょう。
光量が落ちる原因は、バルブだけでなくレンズ部分にある場合もあります。レンズに黄ばみや汚れが生じると発光した光が弱まってしまう場合は、市販のクリーナーを使い黄ばみや汚れをきれいにしなければなりません。
しかし劣化の進行度合いによっては、レンズ自体を交換する必要が出てきます。
車のヘッドライトは3種類
従来ヘッドライトといえば、ハロゲンライトが一般的でした。バルブだけ簡単に交換できる点やパーツ代が安価であるというメリットがある一方、フィラメントを発熱させるという発光の仕方から消費電力が多いというデメリットがあります。
寿命が短いという点も欠点のひとつで、60Wの場合800時間程度しかもたないと言われています。
1990年代に入ると、アーク放電という現象で発光するHIDライトが市販化されるようになりました。電極間を放電させるためハロゲンライトのようにフィラメントがなく、ハロゲンライトより明るい光量を少ない消費電力で出すことができる、という大きなアドバンテージがあります。
ハロゲンライトより寿命が長いという特徴もあり、約2000時間とハロゲンライトの3倍以上使える計算になります。しかし放電が安定するまで数秒かかり、わずかながら光量が十分になるまで時間を要するという点が最大のデメリットです。
発光ダイオードとも呼ばれるLEDは、機器のインジケーターなど従来から幅広く使用されていますが、十分な光量を出せるようになったことから、10年ほど前から車のヘッドライトにも使用されるようになりました。
HIDライトよりもさらに省電力で、寿命は3万時間ともいわれています。そのためLEDライトを標準装備する車種が増えており、ハロゲンライトをLED化するキットなども市販されています。
車のヘッドライトの交換方法
ヘッドライトはレンズ部分とバルブ部分があり、それぞれ交換方法や費用などが異なります。レンズ部分は部品の取り寄せも含めDIYの対応が困難なので、ここではバルブ交換を主に紹介します。
最も交換作業がしやすいのはハロゲンライトで、カー用品店では1000円台のものから購入できます。
ボンネットを開けてライトの内側を確認し、配線がライトにつながっているコネクタを探しましょう。詳細は車種による違いがありますが、カバー類を外してバルブを取り出し、新しいバルブに交換すれば作業完了です。取り外しや取り付け時には、カバーやコネクタを破損しないように気を付けましょう。
HIDライトの交換作業自体は、ハロゲンライトと同様比較的簡単です。しかしバルブに油脂成分がつくと、ライトの寿命を縮める要因となります。脱着の際は手袋などをして、指紋や手の油脂がつかないように注意しましょう。
またHIDライトはハロゲンライトより感電の危険性が高いため、不安な人は自分で作業せず工場などに依頼するのが無難です。HIDライトはハロゲンライトより寿命が長い分、パーツ代も若干高くなります。作業を依頼する場合は別途工賃もかかるので、予算は多めに見積もっておきましょう。
最も寿命の長いLEDライトは、HIDライトよりもさらにパーツ代が上がります。バルブ交換の手順はハロゲンやHIDと共通で、HIDライトの交換時と同様、バルブを汚さないことや高電圧の危険性などに注意しましょう。
特にHIDライトとLEDライトの場合、バルブ交換では済まずユニット全体の交換が必要なこともあります。交換作業時のリスクや高額なパーツ代などを考えたら、カー用品店や整備工場などに依頼するのが無難かもしれません。
ヘッドライトのレンズは交換せず長持ちさせよう
ヘッドライトのバルブは比較的簡単に交換できますが、レンズを交換する場合はコストも手間も大幅にアップします。
レンズが交換を要する原因は、経年劣化や紫外線による黄ばみや曇りが主です。特に青空駐車場に保管する人は紫外線の影響を受けやすく、長期的にはレンズコーティングが剥がれ劣化の度合いが加速します。
多かれ少なかれ紫外線の影響は避けられないので、黄ばみ対策としてはこまめな洗車が有効といえます。その際、レンズにコーティングをしておけば、ライト表面の保護機能を維持したり復活させたりできます。
レンズのコーティングは自分でもできますが、洗車専門店に依頼すれば質のよいコーティングが期待できます。
まとめ
ヘッドライトは重要保安部品のひとつとして、安全走行のため極めて重要な役割を担っています。表面の劣化や光量不足などは、車検に通らないだけでなく自分の身も危険にするので、交換時期を意識するとともにこまめなチェックが欠かせません。
レンズコーティングは自分でできる対策ですが、長期間高い効果を維持するには洗車専門店への作業依頼がおすすめです。必要に応じてボディのコーティングや車内清掃など、愛車の隅々をきれいにしてもらうことも可能です。
ここで紹介したことを頭に入れ、車のコンディションを万全にして安全運転を心がけましょう。