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車の塗装が剥がれてきた!原因や対処法を解説

  • コーティング
  • 更新日:2023.08.25

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車の塗装はわずかな剥がれでも、放置すると剥がれた面積が広がっていきます。
原因は飛び石の小さなキズから洗車で吹き残した水滴などさまざま。
日頃からボディの状態を確認し、塗装の剥がれ見つけたら速やかに対処しましょう。
塗装が剥がれる原因や対処法を解説します。

塗装が剥がれる原因とは?

車の一般的な塗装は上からクリア塗装、上塗り、中塗り、下塗りの4層構造になっています。
端的に塗装剥がれ、と言っても剥がれ方は原因によって異なり、対処法も違います。
愛車に塗装剥がれが見つかったら、まずはその原因を明らかにするのが先決。
以下に、塗装が剥がれる原因を解説します。

◯紫外線

太陽光に含まれる紫外線には塗装の分子構造を切断する化学作用があります。
もちろん、紫外線を浴びたからといってすぐに塗装が剥がれるわけではありません。
また塗装面にコーティングを施しておけば塗装を保護してくれるので、心配は無用。

しかしメンテナンスを怠り、クリア塗装を剥き出しにしていると塗装剥がれは着実に進行します。
最初の症状はチョーキング現象。
塗装面に白っぽい輪が広がり、手で触ると粉状の塗料がつきます。
紫外線によってクリア塗装が剥がれ、上塗りが露出した状態ですね。

放置しておくと、さらに上塗りや中塗りまで剥がれ、表面が錆びてしまいます。
紫外線によるクリア塗装の剥がれは他にウォータースポットなどでも発生します。

◯へこみ

フェンダーやドアなどをぶつけた時、わずかでも鋼板がへこむと塗装剥がれが発生します。
もっとも鋭角にへこんだところからパリパリと剥がれるのが特徴。
4層とも剥がれ、鋼板まで剥き出しになります。

放置しておくと、剥がれた部分から水分が侵入、塗装の下に潜り込んでサビの原因となります。
この剥がれ方は小さいけれど深いスリキズでも発生します。

◯鳥の糞や鉄粉などの汚れ

車に付着する汚れには強い酸性もあります。
とくに鳥の糞や鉄粉、虫の死骸などは塗装を傷める原因。

放置すると酸性がクリア塗装だけでなく上塗り部分まで侵食します。
最初は小さく陥没した点ですが、やがて中心からサビが発生します。

◯塩害

雪の多い地域や海岸線を走る機会が多い車に発生しやすい塗装剥がれです。
融雪剤や潮風には大量の塩分が含まれています。
塩分だけで鉄が錆びることはありません。
しかし塗装面に小さなキズがあると危険信号。
鉄に付着した塩分が空気や水と混ざると酸化作用を起こしてサビを発生させます。

キズ部分から塩分が侵入し、表面をぶくぶくと泡状に膨れていきます。
塗装下の鋼板が錆びて塗装を浮き上がらせているため、指で突くと塗装がボロボロ落ちます。

塩害の対処法は洗車後、必ずきれいに水滴を拭き取ること。
残った水滴に塩分が残っていると、塗装剥がれの原因になる場合があります。

塗装剥がれをDIYで作業する対処法

塗装剥がれが小さな点や狭い面積であればDIYでの対処法が可能です。
もっとも簡単な方法はタッチペンを使うこと。
ただし、タッチペンであっても塗装剥がれの周囲を耐水ペーパーで磨くなどの下処理は必要。
塗装が剥がれると見えない部分まで剥がれている可能性があるからです。

剥がれの面積が狭くてもタッチペンでは修復不可能な場合があります。
そんな時は耐水ペーパーやプラサフ、塗料といったDIY修復用品を揃えなければなりません。
修復用品は全部で5,000円程度で購入できますが、修復にはかなりのコツが要ります。
また修復作業をする場所、天候も修復作業に大切なポイント。
時間と手間のかかる作業ですね。

塗装剥がれの修復は車いじりの好きな人向きの作業です。
それから周囲と塗装面の色合いが若干異なることをさして気にしない人向き。
たとえ小さな塗装剥がれでも元通りにしたいのであれば、プロに相談することをおすすめします。
予め、どのくらいの費用と時間が必要なのか、それを確認してからDIY修復を検討してください。

対処法の最善策はプロに依頼すること

DIYで修復可能なのは塗装剥がれの範囲が小さい場合。
紫外線の悪影響やへこみによる塗装剥がれをDIYで修復するのはかなり困難な作業です。
塗装が元通りになる可能性はほとんどありません。

また塩害の場合、塗装下の鋼板が錆びており、場合によっては板金が必要になります。
これらの塗装剥がれを元通りにするなら板金塗装の専門業者に任せた方が無難ですね。

DIYとプロの修復の差は歴然。
たとえば下処理。
塗装を削ると周囲の塗装との段差ができてしまいます。
これを専用の工具と溶剤を使って段差を解消。

それから周囲の塗装色に合わせて最適な色を作るために塗料を混合。
剥がれ部分に照明を当てて色違いにならないよう、何度も重ね塗りするのもプロの技。
コストはかかりますが、愛車を長く乗るなら塗装剥がれはプロに任せた方が安心です。

塗装剥がれを予防する最善策はこまめに洗車し、塗装の状態をチェックすること。
わずかなキズであればコンパウンドで修復でき、塗装剥がれまで発生しません。

紫外線対策としては洗車後にワックスやコーティング剤で塗装面に被膜を作りましょう。
色鮮やかな塗装を維持して、快適なカーライフを送ってください。

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