車のシートは汚れやすい部分です。
乗り降りすれば身体でシートが擦れるばかりではなく、飲み物や食べ物をこぼしてシミができる場合もあります。
シートは外して洗濯機で丸洗いはできないので、シミの汚れができたときは対応した方法で掃除しないと綺麗になりません。
この記事では、車のシートの素材別にシミを落とす方法を紹介します。
車のシートの種類
車のシートの種類は、大きく分けると以下の3つです。
・合成皮革シート
・ファブリックシート
・本革シート
合成皮革シートは、天然の本革に似せて作った素材です。
ベースは不織布以外の布地で、上に合成樹脂を塗って天然の革のような質感を出しています。
ファブリックシートは布生地であり、汚れを吸収しやすくシミができやすいです。
本革シートは天然の革を使ったシートであり、撥水性があるためにシミができにくいです。
車のシートにできるシミの原因
シートにシミができる原因は、外から持ち込む飲み物や食べ物、砂埃や泥などがあります。
車に犬やペットを乗せる方は、ペットの唾液や汚れもシミとなる可能性が高いです。
シミはダニやカビ、細菌の発生原因となり、放置すれば車内に悪臭を放ちます。
カニが発生すればアレルゲンとなって、アレルギーの方に悪影響を与えるので良くありません。
悪臭やアレルゲンを発生させないためにシミができたら、すぐに掃除して綺麗にすることが大切です。
車のシートの素材別汚れの落とし方
合成皮革シート、ファブリックシート、本革シートとどのシートでも、シミができてすぐならば拭き取って構いません。
すぐ拭き取るときは、以下の手順で行ってください。
1、乾いたタオルやティッシュで拭き取る
2、濡らしたタオルを使ってシミ部分を抑えて汚れを吸い取る
3、シミが落ちないときは食器用洗剤をタオルにつけて汚れを取る
4、それでも落ちないときはシートクリーナーを使う
事前にタオルやティッシュ、洗剤を用意しておくとシミができてもすぐ拭き取れるので便利です。
時間が経ったシミは、シートの素材ごとに適した方法で掃除します。
合成皮革シートとファブリックシートのシミ汚れの落とし方
汚れがシートに染み込むと落としにくくなるので、最初に応急処置をしてシミを少しでも落としておきましょう。
上記の時間が経っていないときの方法で、最初はシミを落とします。
次に酵素系漂白剤と乾いた布を数枚使ってシミを拭き取りましょう。
1、乾いた布に酵素系漂白剤をつける
2、シミを拭き取る
3、乾いた布で拭く
酵素系漂白剤は布に少量だけつけてください。
大量につける必要はありません。
また塩素系漂白剤を使用すると、シートが色落ちするので使わないようにしましょう。
漂白剤をつけた布でシミを拭き取りますが、拭いても取れないときは蒸しタオルも使ってください。
最後に乾いた布で拭いて、シミ部分が完全に乾くようにします。
本革シートのシミ汚れの落とし方
本革シートは、合成皮革やファブリックのシートと同じ方法ではシミは落とせません。
シミができた場合はすぐに拭き取って応急処置をしておきましょう。
本革は撥水性があるために水分を吸い取らないので、濡れたタオルやティッシュではなく、乾いたタオルやティッシュを使って拭き取ります。
その後は中性洗剤、スポンジ、タオルを使って汚れを綺麗にしましょう。
1、スポンジに中性洗剤をつけて泡立てる
2、シートをスポンジで何回か撫でる
3、タオルでシミ汚れを拭き取る
スポンジを使うときは、擦らずに優しく撫でるのがコツです。
撫でてシミ汚れを浮かせた後に、タオルで拭き取ります。
タオルは乾いたものを使ってください。
車のシートのシミを取るときの注意点
シートを水拭きするときや、シートクリーナーを使うときは、掃除した後にシートをよく乾燥させるようにしましょう。
濡れたままにしておくと、カビや雑菌が繁殖し悪臭を放ちます。
シミを掃除した後は車のドアの窓をすべて開けて、通気性をよくして乾燥させます。
晴れた日ならば2時間程度ドアの窓を開けておけば良いでしょう。
またシートにシミができたときは、早めに対処することが大切です。
シミを放置するとカビや雑菌が繁殖するばかりか、他の汚れも吸い取り余計に汚くなります。
そのために車内にシート用の掃除グッズを常備しておいたほうが良いです。
もしも自分で掃除してもシートのシミが取れないときは、業者に依頼する方法もあります。
お金はかかりますが、専用の道具とプロの技術を使ってシミを綺麗になくしてくれます。
シミ汚れが取れない場合は、業者に依頼するのも1つの方法でしょう。
まとめ
車のシートは人が座る場所であり、車内に持ち込んだ飲み物や食べ物によってシミを作る場合があります。
シート素材はいくつか種類があるので、種類ごとに対応した方法で掃除してシミを落とします。
どの素材のシートでも、シミを作ったときはすぐ拭き取り応急処置することが大切です。
シミを放置するとカビや雑菌が繁殖するので、できるだけ早めに対処して綺麗にしておきましょう。