車いじりが好きな人やきれい好きの人であれば、洗車の頻度も多いことでしょう。
ところが、車を単なる移動のためのアイテム程度に思っている人だと、頻繁に洗車をすることもないかもしれません。
たまに洗車をしたとしても、ガソリンスタンドのコイン洗車機で済ませることが多いのではないでしょうか。
それでは、本来どのくらいの頻度で洗車をするのがベストなのでしょうか?
またボディーコーティングやボディーカラーによっても多少の違いがあるのでしょうか?
ここではそんな気になる点についてご紹介いたします。
マイカーの洗車の頻度について
車の洗車頻度はユーザーによってさまざまだと思いますが、一般の的に、どのくらいの頻度で洗車をするのが理想なのでしょうか?
汚れがひどくて見た目が悪ければ、人の目も気になるし恥ずかしくなることもあります。
またボディーカラーによっても、汚れが目立つ色とそうでない色とがあります。
あるいは近年ボディーコーティングの技術が進歩しているので、その兼ね合いも大いに関係してくると思います。
ここではそんな観点から、洗車の頻度についてご紹介してみたいと思います。
ボディーカラーとの関連性
洗車の頻度については、一概にどの車も「このくらいの頻度がよい」というのは、実はありません。
なぜならボディーカラーとの兼ね合いで、汚れが目立つか目立たないかによっても頻度が異なるからです。
例えばブラックやホワイト・レッド・ブルーといったボディーカラーの車だと、雨が降った翌日には結構汚れが目立ちます。
そのため一般的な観点から言えば、「雨に濡れた後は洗車をしておいたほうがよさそう」となります。
一方、グレーやシルバーといったボディーカラーの場合には、多少の汚れではそれほど目立つこともありません。
そうなると「そんなに頻繁に洗車をする必要もない」となります。
ただしこうした考え方は、あくまで一般論に過ぎません。
車が汚れていても故障するワケではありませんが、洗車をせずにその後のワックスがけやコーティングも怠っていると、塗装面が傷みやすくなるので、その点は覚えておきましょう。
ボディーコーティングとの関連性
近年ではボディーコーティングの技術が相当進歩しました。
それこそ昔なら洗車後にワックスを塗るというのが当たり前でした。
しかもワックスの効果が1か月程度なので、1か月スパンで洗車とワックスがけが必須でした。
ところが今では、洗車だけでOKというようなボディーコーティング技術もあります。
ちなみにどんなボディーコーティングがあるのか簡単にご紹介します。
まずはポリマーコーティングで、約3か月の持続効果があります。
従ってその間は、ボディーも汚れにくいということが言えます。
次にガラス系コーティングで、持続効果は半年から1年程になります。
一方、100%ガラス成分の保護膜でコーティングするという技術もあります。
その場合は、驚くことに3年から5年は効果が持続すると言われています。
そのため多少なりともボディーも汚れますが、サッと軽く洗車するだけでOKです。
もちろん、ワックスがけが不要なのは言うまでもありません。
こうしたボディーコーティング処理との兼ね合いもあるので、コーティング処理さえしてあれば汚れもそう酷くはなりません。
すぐに洗車が必要なケース
上述したような洗車の頻度は、あくまでも見た目の問題という観点からのお話です。
ところが中には、例外というのがあります。
それこそすぐに洗車をしないと、ボディーの塗装に影響を及ぼしたり汚れが落ちなくなってしまったりするケースもあります。
ここではそんなトラブルについて紹介いたします。
鳥の糞や虫の死骸がボディーにこびり付く
車に乗っていると、鳥の糞や虫の死骸がボディーにこびり付くということがよくあります。
例えば鳥の糞ですが、そのまま放置していると車の塗装面を傷めてしまう恐れがあります。
それはどうしてなのかと言うと、鳥は尿と糞を同時にする習性があります。
ちなみに白いのが尿で、黒いほうが糞です。
しかもアンモニアを尿酸として排泄するため、酸性の性質を帯びた尿酸によって塗装面が酸化しやすいのです。
車の塗装は、アルカリ性には強いのですが酸性には弱いのです。
従って例え1日でも放置していると、塗装表面のクリアー塗装にクラックが入るようになります。
そうしたトラブルは、コーティング加工車においても同様のことが言えます。
ただしその場合には、酸化の進行を多少ですが遅らせることはできます。
また虫の死骸についても、死骸に含まれている酸性の成分によって塗装面が酸化しやすいのです。
この虫の死骸ですが、車に付いた虫の死骸を取るための専用クリーナーが市販されています。
冬の路面や海辺を走った時
鳥の糞や虫の死骸と同様に、早急に洗車が必要なケースはまだあります。
それは冬の路面を走った時や海辺を走った時などです。
例えば冬の路面は、路面が凍結しやすいのでスリップ事故が起こる恐れがあります。
そのため凍結を防止するために、融雪剤がよくまかれます。
この融雪剤には、酸化カルシウムや塩化ナトリウムなどが配合されているため、ボディーがさびやすいのです。
あるいは海辺を走った際にも、海の塩が風に乗ってボディーに付着しやすくなります。
そうしたことから、冬の路面や海辺を走った際には洗車をこまめにすることをオススメします。
まとめ
洗車の頻度やそれに関係するさまざまなケースを紹介しました。
汚れたまま車に乗っていると見た目が悪いので、できればこまめな洗車をオススメします。
その代わり洗車の頻度が高くなると、その分ボディーに小傷が付きやすくなるというリスクも伴います。
従ってそんな時は洗車専門店に洗車をお願いしたり、洗車後にガラスコーティング加工をしてもらったりするのが最善策と言えます。
そうすれば洗車の際に発生しやすい小傷も少なくなり、コーティング処理をすれば酷い汚れは起こらなくなります。
忙しくてしっかり洗車するのが難しい場合、プロの洗車とコーティングを検討されてはいかがでしょうか。