車にコーティングをすれば、新車のようにピカピカになると思っていませんか?
しかし、汚れや傷をしっかり落とさない状態でコーティングすると、仕上がりに凹凸ができたり輝きが出なかったりと効果に悪影響を与えます。
また、車のお手入れは流れを知れば自分でも手軽にできますが、コンパウンドはいくつも種類があり、間違った選び方や使い方をすると効果が得られません。
コンパウンドとはどんなものか、なぜコーティング前にコンパウンドが必要なのかなど、詳しく紹介します。
目次
ガラスコーティング前に使うコンパウンドとは?
コンパウンドとは、研磨剤のことをいいます。
成分に研磨粒子が含まれているので、コーティングをする前に車体を磨くことで、傷や汚れを落とせます。
研磨粒子が車体表面の凹凸をフラットに整えてくれるのです。
コンパウンドはパテのように傷を埋めるのではなく、車体の表面を紙やすりのように削る働きがあります。
そのため、鍵や爪などによる傷はきれいになりますが、塗装下の板金部分が見えるような傷をコンパンドで加工するのは難しいです。
コンパウンドの3つの効果
コンパウンドにはどのような効果があるのか、詳しく見ていきましょう。
1. 大きな傷を目立たなくする
車体の板金が見えるほど深い傷はコンパウンドで処理するのは難しいですが、こすり傷や塗装部分だけの引っかき傷であればきれいに仕上げられます。
コンパウンドは傷をフラットにする、ガラスコーティングは傷を埋めると、それぞれの役割が違うため、下地処理は必要不可欠です。
2. 車体の汚れをしっかり落とす
コンパウンドは傷をフラットな状態にするだけではなく、車体の汚れを落とす働きもあります。
車体には、鉄道や工場・工事現場から発生する鉄粉や、虫の死がい、鳥のフン、雨や洗車後の水滴など、さまざまな汚れが付着しています。
すべての汚れをカーシャンプーだけで落とすことは難しく、とくに水垢は放置するとタオルで擦っただけでは落とせません!
コンパウンドは、車体に蓄積されたイオンデポジットやウォータースポットの水垢や雨によるシミなど、頑固な汚れもしっかり落とします。
3. 車体のツヤと輝きを高める
ガラスコーティングの前にコンパウンドで、車体の凹凸をきれいにすることで、ツヤと輝きが高まります。
また、ガラスコーティングの効果を持続させる働きもあります。
コンパウンドで下地処理をしっかり行うことで、コーティングの艶やかな仕上がりをキープできます。
コンパンドにはさまざまな種類がある
コンパウンドは1種類だけではなく、粒子の大きさや配合成分、質感が異なるため、目的に合わせて使う種類を見極めなくてはいけません。
仕上がりに満足するためにも、コンパウンドの種類と特徴を確認しておきましょう。
・粒子のサイズ
研磨粒子のサイズは、中目・細目・極細目の3種類に分かれています。
中目の粒子は粗いため、大きな傷が目立つ場所に使用しますが、加工する力加減によって塗装下の板金部分まで削る可能性があるので、気を付けましょう。
・配合成分
配合成分は、油溶性・水性(水溶性石油系溶剤)の2種類あります。
油溶性は水性に比べて研磨力が弱いため、少しずつ車体の傷や汚れを落としたい時に向いています。
また、油分が含まれているので滑りがいい(処理しやすい)のが特徴的です。
水性のコンパウンドは研磨力が高いため、傷や汚れによりますが短時間できれいに処理できます。
ただし、研磨した際にカスが出るため、ガラスコーティング前にきれいに落とさなくてはいけません。
・質感
コンパウンドの質感は、ペーストタイプ、リキッドタイプの2種類あります。
粘土質なペーストタイプは、液だれの心配が低いため、部分的な傷を集中して処理する時に活用します。
リキッドタイプはスーッと伸びやすいため、広範囲のこすり傷を処理したい時に便利です。
伸びが良い分、乾燥スピードも早いので、使う量に気をつけなくてはいけません。
コンパウンドによる下処理は技術が必要
コンパウンドは市販でも購入できるため、自分で車を磨くことが可能です。
しかし、正しい方法で行わないと車体のツヤと輝きは失われ、取り返しのつかないことになるでしょう。
例えば、次のようなポイントは要注意です。
・丁寧な加工でも傷がつきやすい
・樹脂やゴムにコンパウンドは使えない
・傷によってコンパウンドの使用可否が変わる
・直射日光のあたらない場所で施工
・施工後、雨に濡れると乾燥が遅くなる
・乾燥スピードで機能性が左右される
コンパウンドは時間をかければ良いというわけではなく、力加減や技術も大切。
また、コンパウンドが樹脂やゴムにつくと変色や質感が変化するため、注意が必要です。
コンパウンドの使用に慣れていない場合は気を付けてください。
まとめ|コンパウンドとコーディングはプロに任せるのが安心
コンパウンドは、車の傷や汚れをきれいにする効果があります。
また、コーティングをする前にコンパウンドでボディをきれいにすることも欠かせません。
しかし、コンパウンドで間違ったお手入れすると、かえって車を傷つけてしまう可能性もあります。
お金はかかりますが、プロにコーディングを依頼すれば、コンパウンド処理もしっかりとしてもらえ、きれいにコーディングを施工してもらえます。
自分で行う自信がない方や、忙しい方は、プロに依頼するのがおすすめです。
プロによるコーディングは、セルフで行うより効果も高く、長持ちしますので、ぜひ検討してみてください。
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