愛車のためにガラスコーティングを施工している方も多いはず。
車のボディを保護してキレイな状態に保ってくれるガラスコーティングですが、重ね塗りをする方法もあります。
この記事では、ガラスコーティングの重ね塗りについて、効果や施工の際の注意点などをまとめていきます。
目次
ガラスコーティングの重ね塗りとは
ガラスコーティングの重ね塗りとは、ガラスコーティング後にもう一度溶剤を重ねて塗ることです。
重ね塗りするとコーティング被膜が多重層になるため、ガラスコーティングの効果が上がります。
最初のガラスコーティングから期間を空けて施工する場合、最初のガラスコーティング上に付いたキズも、上から新たなコーティングすることによって埋めることになります。
これはキズにもコーティング剤を塗り込むというだけなので、キズ自体はなくなりません。
目立ちにくくなることもあるのですが、場合によっては光の屈折によりキズが更に目立ってしまう可能性もあります。
間違った方法で施工してしまうと逆効果になることもあるので気をつけましょう。
ガラスコーティングの重ね塗りの効果
ガラスコーティングの重ね塗りで得られる効果は次のようなものがあります。
重ねて塗ることによって、ガラスコーティングの被膜自体が傷みにくくなり、耐久性が上がります。
ガラスコーティングの被膜が取れにくくなるので、防汚効果や撥水効果などの効果も比較的長く持つようにもなるのです。
基本的に効果も上がるので、一度だけコーティングしたときよりも洗車などのお手入れが楽になります。
そして、撥水系のガラスコーティングは、一度だけより重ねて塗ったほうがツヤが増すなどの特徴もあります。
ガラスコーティングを重ね塗りする際の注意点
いくつか注意点があるので、まとめておきます。
撥水性のコーティングは、その性能から重ね塗りするコーティング剤を弾いてしまう可能性もあります。
ガラスコーティングは撥水性なので注意が必要です。
種類の違うコーティング剤を重ね塗りすると成分が違うので化学反応を起こすこともあります。
重ね塗りする際にはコーティング剤がムラにならないように施工しましょう。
ムラができてしまうと逆効果になるので要注意です。
また、最初のガラスコーティングから続けて重ね塗りする場合は、最初のガラスコーティングを完全硬化させる必要があります。
完全硬化のためには最低でも2日かかるので、それだけ時間を空けて施工しなければいけません。
完全に硬化させる前に重ね塗りをしても効果はないので、とても重要なことです。
ガラスコーティングの重ね塗りのやり方
では、ガラスコーティングの重ね塗りはどのように施工するべきなのでしょう。
ガラスコーティングの重ね塗りをする際は、上塗りするコーティングの内側に汚れやゴミが入り込まないように取り除く必要があります。
事前に洗車してしっかり洗い流しましょう。
目に見えるようなキズは、コンパウンド等で研磨してできるだけ平らにしておきます。
研磨するとすでに施工してあるガラスコーティングも落ちてしまうのですが、上塗りすればキズが目立たなくなりますし、キレイな仕上がりにするために必要なことです。
表面がキレイになったら、初めての時と同様に施工していきます。
汚れやキズがひどいなど上塗りが心配な状況なら、一度すべて落としてから施工するほうが良いでしょう。
前述のように、最初のガラスコーティングから続けて重ね塗りする際は、最初のガラスコーティングを完全硬化させます。
最低でも2日空けて重ね塗りしましょう。
ガラスコーティングの上からのワックスの重ね塗り
ガラスコーティングを施工した後に、より効果を上げようと考えたり、時間が経過して効果が薄れてきたのをカバーしようしたりして、上からカーワックスを重ね塗りしようと考える方もいるかもしれません。
しかし、これはおすすめできません。
ガラスコーティングは無機系溶剤のコーティング剤、カーワックスは有機系溶剤で製造されたコーティング剤で、性質が異なります。
ガラスコーティングは油と相性が悪いのですが、カーワックスはまさに油なので良くありません。
カーワックスを塗って時間が経つと油膜が酸化して汚れになるので逆効果です。
また、ロウの成分が入っているカーワックスもあり、このようなものは日焼けしやすい欠点があります。
ガラスコーティングは熱に弱く、ロウの成分入りのカーワックスを重ね塗りすると日焼けによって耐久性が落ちてしまいます。
前述したように成分の違うコーティング剤を重ね塗りすると化学反応を起こすこともあるので、ガラスコーティングの上から別のコーティングやワックスを重ね塗りしないほうが良いのです。
ガラスコーティングの重ね塗りは、自分でやると手間がかかりますし正しく施工しないと逆効果なのでプロにお願いするのがベストです。
ガラスコーティングを施工している業者に依頼しましょう。