車を購入する際は、車種やエンジンに加えボディカラーも重要な要素になります。自分の好きな色を選ぶ人が多い中、汚れやキズが目立たないという点を重視する人もいるのではないでしょうか。
今回は車の汚れという観点から、ボディカラーによる違いや対策を紹介します。ボディのメンテナンスという側面からボディカラーを選ぶというのも、長期的には理にかなった方法かもしれません。
##車の汚れにはどのような種類があるか
車のボディ表面に付く汚れとしては、砂やホコリのほか水アカやウォータースポットがあります。これらは雨水や洗車時の水道水が乾燥することで生じるものですが、汚れの種類によって目立つ色と目立ちにくい色があります。
またボディの汚れではありませんが、ボディカラーの違いによりキズの目立ちやすさも変わってきます。キズの大きさ自体は同じですが、色によって見た目が大きく異なります。
車の淡色系ボディが持つ特徴
淡色系のボディカラーの代表としては、どの車種でも定番色として広く採用されるホワイト系が挙げられます。
一見砂やホコリにはなかなか気付きませんが、水アカが濃色系より目立つという最大のデメリットがあります。洗車では落としきれない汚れや隙間に残った汚れなどが雨水と混じり合い、そこに日光の紫外線が当たると黒っぽい水アカに変化します。
そのまま放置しておくと洗車だけでは取れないシミが付いてしまい、屋外駐車場ではその傾向が顕著です。
車の濃色系ボディが持つ特徴
ブラック系やパープル系に代表される濃色系のボディカラーは、重厚なイメージがあるため人気のカラーとして知られています。
濃色系に対しては「汚れやキズが目立ちにくい」というイメージを持つ人がいるかもしれませんが、実際は正反対です。
多くの自動車オーナーは、屋外にある青空駐車場を日常的に使っていますが、ボディに着く砂やホコリは色が薄い傾向があり、ボディカラーが濃いとかえって目に付きやすくなります。白っぽい汚れが目立つと、実際の汚れ具合以上に汚れている印象が強くなってしまうのです。
キズに関しても、濃色系が目立ちにくいということはありません。キズにたまった汚れは淡色系が目立ちますが、いわゆる洗車キズの目立ちは濃色系が圧倒的に不利です。
濃色系のデメリットとしては、紫外線を吸収しやすいという点も挙げられます。特に赤系統は塗装の劣化が早く、長期間にわたり屋外駐車をしているとあっという間に色褪せしてしまいます。
車の汚れが目立たない色
車の色は、淡色系でも濃色系でも汚れが目立ちやすいことがわかりましたが、どちらのデメリットも目立たない色として、シルバー系が挙げられます。
シルバー系の色はボディに付着するホコリと似たような色合いのため、濃色系よりもホコリの汚れや洗車キズが目立ちにくいという特徴があります。
水アカはどうしても濃色系より目立ちやすいですが、淡色系のカラーより目立ちにくいです。濃色系と淡色系の中間的な性格を持つシルバー系は、汚れが目立たないようにという考えで選択するのに最適なボディカラーといえます。
またシルバー系は、こまめに洗車をする人にもおすすめです。洗車の機会が多いということは洗車キズが着く機会が多いことにもなるので、洗車キズが目立たないという点もシルバー系は有利です。
車の汚れを防止する有効な対策とは
車の水アカやウォータースポットの原因として、ボディに付着した砂やホコリをそのままにしておくという点はどのボディカラーにも共通します。これらを防ぐという点から、こまめな洗車やコーティングによりボディ表面をきれいに保つことは非常に大事です。
洗車は車のメンテナンスでも基本中の基本になる作業です。ボディには水アカや鳥のフン、鉄粉など様々な汚れが着きますが、こまめに水で洗い流すだけでも塗装面に固着するのを防ぐことができます。
洗車の頻度を落としながら汚れを防止する方法としては、ボディコーティングもおすすめです。コーティング剤が塗装面の上に薄い皮膜を作るため、ボディに汚れを着きにくくします。汚れが着いてしまった場合も、水で洗い流すだけで落とせます。
ボディコーティングは水を弾く撥水タイプと、水がボディになじむ親水タイプに分けられますが、それぞれ一長一短があります。両方の特徴を理解した上で、好みのものを選ぶとよいでしょう。
まとめ
自分の好みで車の色を選ぶ際は、汚れやキズなどの対策も考慮することで、納得したボディカラーを選ぶことができます。
一方汚れやキズの目立ちやすさという視点で車の色を見た場合、淡色系にも濃色系にも一長一短があるため、ボディメンテナンスを考えると中間的なシルバー系が最適です。
いずれにせよ、車をきれいに保つためには洗車やコーティングなどをこまめに行う必要があります。洗車作業を楽しめる人はそれで構わないのですが、作業の手間を省きたい人はプロに洗車してもらうことをおすすめします。
プロに洗車を依頼すれば、同時にコーティング施工をしてもらうことも鹿野符なので、色を気にせずカーライフを楽しむことができます。