車の塗装は美しい外観を維持するためには重要です。
さまざまなカラーの塗装があり、最近はメタリック系やパール系も見られるようになりました。
ただ車によっては塗装のひび割れが発生し、見た目が悪いばかりではなく場合によっては車体にダメージを与えます。
この記事で塗装のひび割れの原因と対処方法を解説します。
塗装がひび割れる原因
塗装がひび割れるのは主に錆が原因です。
錆は酸素と結びつき酸化して発生するものであり、錆びた部分は酸化によって体積が増えます。
錆びた部分の塗装は体積が増えるために、塗装部分を押し上げてひび割れを発生させるのです。
ただし錆だけではなく、以下のような傷や汚れもひび割れの原因です。
自分で傷をつける他に、飛び石などでも傷がつきます。
傷のついた部分は塗装が剥がれてボディの金属がむき出しになるので錆びやすいです。
そのままにしておくと塗装がひび割れるかもしれません。
車の汚れもひび割れの原因となっています。
鉄粉や鳥のフンなどは賛成であるために、塗装に付着すれば塗装を剥がし錆びます。
錆びた部分の塗装がひび割れるのです。
そして紫外線や酸性雨も塗装を傷める原因となるので、ひび割れが発生するかもしれません。
ひび割れた部分の対処方法
塗装がひび割れた部分を放置すると、さらに錆が広がりひび割れも大きくなるのですぐ対処した方が良いでしょう。
ただし直そうとしても研磨では元通りにはなりません。
ひび割れを発見したなら再塗装しかありません。
再塗装する方法
再塗装は元の塗装と同じカラーナンバーの塗装を塗っても、色があわないケースは多いです。
そのために塗装技術や色調技術が必要であり、専門業者で再塗装してもらった方が確実です。
もちろん再塗装依頼すればお金はかかりますが、元通りの美しい外観に戻ります。
塗装費用は小さいひび割れだと3万円前後、全塗装となると20~30万円かかります。
もしも凹みなどがあれば、歪んだ部分を修理してから再塗装です。
自分で再塗装したい人もいるかもしれないので、DIYによって行う方法をご紹介します。
以下の道具を用意してください。
・サンドペーパー
・パテ
・シリコンオフ
・マスキングテープ
・サフェーサー
・メーカー指定の塗料
最初にひび割れた塗装部分をサンドペーパーで磨きましょう。
ポリッシャーのような道具を使って磨いても構いません。
次にひび割れ部分をパテで塗って、塗装が均一に塗れるように準備します。
パテが固まったら、再度サンドペーパーで磨き平らに慣らしましょう。
そしてシリコンオフをスプレーして拭き取り、パテ部分の油分を取り除いておきます。
このまま塗料を塗っては、パテが色を吸い込み綺麗なりません。
そのためにサフェーサーを吹き付けて、薄い膜をつけて塗料が綺麗に馴染むように下準備しておきましょう。
最後にメーカー指定の塗料を塗って乾かせば完了です。
時間があるならば塗装した後はクリア塗装をして艶を出しておきましょう。
塗装前にマスキングテープで周囲を養生しておくと、余計な部分を塗らずに済みます。
ちなみにメーカー指定の塗料は、塗料・ウレタンシンナー・硬化剤を指定割合で混ぜて作ります。
塗料を作ったことがない人には難しいかもしれません。
塗るときは薄く塗っていき重ね塗りすると綺麗に仕上がります。
塗装のひび割れを予防するには?
塗装が汚れないようにするとひび割れにくいです。
車を止めて保管するならば、青空駐車よりもガレージや屋根付きカーポートで保管した方が汚れにくいです。
どうしても青空駐車しかできないので、ボディカバーを使用している人もいるでしょう。
しかしボディカバーは完全に埃の進入を防ぐのは難しく、薄手だと風に煽られて動いて塗装を傷めるかもしれません。
ひび割れを防ぐには定期的に洗車して塗装面を綺麗にしておきましょう。
洗車すれば塗装の汚れが取れるので錆びにくくなりひび割れも発生しにくいです。
コーティングする
定期的に洗車する時間がないという方は、カーコーティングしても塗装を守るのでひび割れが起きにくくなります。
コーティング被膜によって塗装を覆い、汚れや傷から守ります。
いくつかコーティングに種類はありますが、おすすめはガラス系かセラミック系です。
ガラス系はガラス質の被膜を形成し、メンテナンスをしていけば施工から5年は効果が続きます。
セラミック系は金属や酸素、炭素などの化合物で被膜を形成し、施工すると研磨しないと剥がれないほど強固な被膜を形成します。
車の使用環境によっても違いますが、5~7年効果が続くと言われています。
どちらのコーティングも塗装が錆びるのを防ぎ、ひび割れを起こしにくくします。
まとめ
塗装は汚れや傷によって錆が発生し、錆びた部分からひび割れが起こります。
ひび割れを放置してそのままにすると、さらにひび割れが拡大するので早めに対処した方が良いでしょう。
磨くだけでは直らないので、元通りにするには研磨してから再塗装するしかありません。
再塗装は自分でも可能ですが失敗しやすいので、専門業者に依頼した方が確実でしょう。