洗車をする際はあらゆる箇所を徹底的にきれいにしたいところですが、ルーフは手が届きにくいため洗いにくいというのも事実です。
そのため手を伸ばすなど様々な工夫が必要となりますが、足場が不安定では危険です。
そこで今回は、ルーフを安全に洗うための注意点や洗い方のコツを詳しく解説します。
洗車時におけるルーフの洗い方
水や洗い流すは汚れ成分は上から下に流れるため、上から下へ順番に洗うというのが洗車する際の鉄則です。したがって、ルーフは最初に洗う部分となります。
ルーフはホコリが最もつき汚れがたまりやすい部分のひとつですが、近年主流のミニバンやSUVでは普段あまり目につくことがないため、洗車時にはしっかりと汚れを洗い流しましょう。
またシャンプー洗車ではボディにシミを作らないよう、シャンプー成分をしっかり取り除くことも重要となります。そのためシャンプーが乾燥しないうち、ルーフだけを最初に洗いましょう。洗車に時間がかかる大きな車では、特に気を付けたいポイントです。
もちろん他の部分と同様、日差しの強い場所や時間帯の洗車を避ける、水滴の拭き残しを作らないなどの注意点も頭に入れておきましょう。
ルーフの中央部は手が届きにくく、洗う際に目いっぱい手を伸ばす場合もあります。安全に洗うためにはしっかりとした足場を作らなければなりませんが、脚立なら安心して作業をすることができます。
カー用品店では、フタの部分に乗れることができるバケツも販売されており、これを足場にするのも手軽かつ有効な方法です。スポンジを持つ手が中央に届きにくい人は、柄の付いた洗車用モップを使ってもよいでしょう。
洗車でルールを洗うときに 気を付けること
ルーフを洗う場合は「しっかりとした足場を用意する」ことと「洗車する自分が汚れないようにする」、この2点に気を付けましょう。
両足をしっかりと踏ん張ってルーフを洗えるように足場をしっかりさせておかないと、脚を滑らせて転倒する危険があります。中央部を洗うときは手を伸ばさなければならず、より危なくなるということに注意しなければなりません。
普段目にすることもないことから、ルーフの汚れは他の部分より気付きにくいです。用意した足場に乗ってルーフを洗えば、見渡しがいいためしっかりと汚れを洗い流すことができます。
ときどきドアを開けて車のヘリに乗る人が見受けられますが、片足立ちやつま先立ちの状態になりやすく、踏み外すおそれがあります。
タイヤを足場にする場合も足元が狭いため、足を滑らせるリスクがあります。MT車ではパーキングブレーキなどでしっかり固定しないと、タイヤが転がり出すと危険が生じます。
また足場をきちんと整えず車のへりやタイヤに乗ってルーフを洗うと、車はきれいになっても自分が汚れてしまいます。
汚れを洗い流す水分は上から下へ流れるためルーフから洗うのが鉄則ですが、言い換えればルーフを洗うとき、ドア回りやフェンダーなどはまだ汚れているということになります。
車のへりやタイヤに乗っている場合はそこから汚れが流れ落ちてくるので、自分の衣服や靴を汚してしまうこともあります。特にフェンダーはルーフやボンネットからの汚れも流れてくるので、ルーフの洗浄であってもまず間違いなく足元が汚れるでしょう。
足元が不安定なままルーフを洗うと、ふらついた際に衣服とボディがこすれキズを付けてしまうおそれもあります。脚立やフタ付きバケツで足場をつくる際は、これらの点も頭に入れておきましょう。
ルーフの汚れを予防するには
汚れがつきやすいルーフ部分は、他の部分より汚れ防止の対策をしておくことがより効果的です。
こまめな洗車は初めに考えたい予防策ですが、手が届きにくいルーフ部分を手洗いするのは結構な手間になります。ガソリンスタンドなどに設置されているゲート式の洗車機に通せば、洗車機上部のブラシがルーフの汚れをしっかり落としてくれます。
手洗いでも機械洗車でも、洗車した後にコーティング加工しておくというのは効果的な予防策です。コーティング剤がボディ表面を覆うため、直接汚れがつきません。素材によっては重ね塗りができるものもあり、コーティング被膜を厚くすれば効果がいっそう高まります。
コーティングは自分で施工することもできますが、ルーフに施工するときは洗車時と同様安定した足場を準備する必要があります。また下地処理が中途半端だと、コーティングの効果が半減します。専門業者に作業を依頼すれば、これらの点を心配せずにすみます。
普段汚れが目に付きにくいルーフは、洗車する際入念に洗っておきたいところですが、安全かつしっかり汚れを落とすためには、脚立やフタ付きバケツで足元を安定させるようにしましょう。
しかし中には、このひと手間すら面倒に感じる人がいるかもしれません。洗車のプロであれば豊富な実績で培ったノウハウを活かし、車のあらゆる部分をきれいにしてくれます。ものぐさな人はもちろん、普段は自分で洗車する人も、時々専門の洗車店に依頼することを検討してはいかがでしょうか。