みなさまこんにちは。カーケアセンター澤海です。
今年は空梅雨に加えて暑い日も続き、夏が長い気がしますね。
夏好きとしては嬉しい限りです!
当店をご利用いただける方にはあまり多くないのですが、
ご自分で洗車される方のためにもキレイを長く維持するコツをご紹介していきます。
洗車をきちんとしているんだけど、どうも汚れやくすみが増えていく…。
コーティングをしたんだけど効果があるんだろうか?
という方は結構いらっしゃるのではないかと思います。
これらの問題はコツを覚えればかなり解決できます!
商売的は「当店で洗車してください」と言えば済むことなのですが(笑)、
ご自分で洗いたい方、なかなか来られない方、コーティング施工後のアフターフォローとして、
じゃんじゃん手の内を紹介していこうかと思います。
前々回では不用意に拭くことにより発生してしまう微小なスリ傷についてご紹介しました。
汚れた状態で拭く、繊維の太いもの・硬いもので拭く、乾いた布で拭く、
これらは拭き傷を入れるリスクが高まります。
よく流すのがいちばん!ということでした。
さて、今回は流したのはいいけどそのあとは?です。
ちゃんと水をしっかり流して洗ってるのに、次第に輝きを失っていく…。
理由の一つとして「水残り」が挙げられます。
とてもわかりやすい例ですが、
上の画像のように、水の跡が残ってしまった経験はありませんか?
これは水が残った状態で蒸発し、水分中に含まれるカルシウムなどの無機成分が晶出、固着したものです。
ステンレスのシンクやバスタブなどでも見られる現象ですね。
「たかが水」が作ったシミなのですが、これが落ちないんですよね(泣)
早い段階であれば拭いて落ちることもありますが、画像のようになってしまったらまず無理です。
無理に拭いても傷を入れるだけです。
こうなってしまってからDIYでキレイにするのは正直お奨めできません。
コンパウンドなどで磨くことになるのですが、手磨きで広範囲を攻めるのは難しいですし、
ポリッシャーをお持ちでないのであればショップに任せるのが無難です。
こうなる前にどうしたら良いか?というところをご紹介します。
大前提として「水を残さない」ということに尽きるのですが、
①水の拭き取りに使うものに気をつける
②水道水だからキレイとは思わない
③高温の際は特に注意
この3点に着目しましょう。
①水の拭き取りに使うものに気をつける
普通のタオル(パイル地のもの)だとキズを入れる恐れもありますし、
水を吸い取った後も水を曳いてしまう感がありますよね。
大まかな水分の除去には吸水セーム(合成繊維やセルロース素材のもの)が最適です。
カー用品店にも売っていますし、水泳やキッチン用など似たような素材のものがありますね。
「拭く」というよりは「吸い取る」感じでざくっと仕上げます。
こんな感じで水の拭き筋が残っている状態でも構いません。
ただし、これで乾かしてしまうと前述の水シミ同様、全体に白っぽい膜ができてしまいます。
これが乾く前によく絞ったマイクロファイバークロスで全体を丁寧に拭き上げて仕上げます。
適宜絞って拭いてを繰り返して、拭き筋が残らないように。
これをしっかりやるだけでツヤ保ちが格段に変わります!
②水道水だからキレイとは思わない
何を言っているんだ?という感じでしょうが…。
飲むぶんにはもちろんキレイです。洗うぶんにおいても十分キレイです。
ただし、洗車の仕上げに使うものとしてはキレイとは言い切れません。
前述の通り、水にはカルシウムなどの混じり物があります。
浄水場で処理されている水道水は、体に害のないものまでは除去していませんし、
防腐のため薬品も入れています(カルキとかよく聞きますね)。
これらは洗車の仕上げにとっては好ましくないんです。白残りの原因です。
ゆえに当店では純水生成装置を導入し、純水で仕上げています。ツヤ保ちが格段に違う!
…さすがにご自宅で純水で仕上げるのは無理があるとは思いますので、
水道水に対して過信しないということを申し上げておきたいと思います。
例えば、実際にお聞きした例なのですが、
雨に濡れたので家に帰って水道水をかけておいた(拭かずにそのまま)
これNGです。お車が汚れていたのでしたら別ですし、きちんと拭けばOKなのですが。
根底にあるのは「雨水は水道水より汚い」という感覚ではないでしょうか?
降り始めの弱い雨でしたら大気中の塵を含んでいるので汚いかもしれませんが、
降り続く強い雨でしたら恐らく不純物の量は
水道水>雨水
だと言えます。雨は大気中の水分が蒸留し雲となって飽和し降ってくるものです。
蒸留水である雨水と消毒成分を加えた水道水とで
どちらが混じり物が少ないかというのはおわかりいただけるのではないかと思います。
別の問題で酸性雨とかも懸念されますが、
鉄柵がみるみる錆びるほどのpH値をもった雨は降っていません。
過剰に気にするところではないと考えます。
いずれにせよ、水を残したまま放置は良くないんですけどね。
③高温の際は特に注意
快晴の暑い屋外、熱々の車体といった状態ですと、水がすぐに蒸発してしまいます。
乾く前にきちんと仕上げるのが鉄則ですので、なるべく作業環境にも配慮しましょう。
不可避な場合は部分ごとに仕上げるなどすると緩和できます。
以上、随分と長文になってしまい恐縮ですが、
私たちは常日頃からこれらを「当たり前」としてやっています。
それゆえに安定した品質でお届けすることを実現できています。
ぜひご参考にしてみてくださいね!
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