みなさまこんにちは。カーケアセンターです。
雪の季節、融雪剤のリスクについては先日述べました。
今回はもう一つの雪のリスクについてご紹介します。
それは、「駐車場の漏水」です。
停めていた駐車場で漏水が起こり、滴ってきた汚水がシミを作る…。
なかなか避け難いリスクなのですが、もし被害に遭われた方のために説明させていただきます。
漏水はなぜ起こるのか?
配管の破裂など突発的なものを除いて、ここでは自然発生的な「雨漏りの漏水」について取り扱います。
そう。雪に限らず、大雨が降った際に駅などで漏水が発生していることがよくあります。
あれはなぜ起きるのでしょう?
設計不備?
いえ、違います。元々は漏らないようにできているはずです。
経年劣化により漏水が生じてしまうのです。
具体的には、コンクリートが劣化して、
水を通してしまうようになります。
排水機能さえしっかりしていれば溜まらずに流れてくれる「雨」よりも、
塊として滞留してしまう「雪」の方が、予期せぬ漏水被害が起こる可能性が高いです。
コンクリートが溶ける!!
コンクリートが雨(雪)で溶ける!
なんて言っても、にわかに信じられないでしょうが、これは事実です。
とは言っても、ドロドロに溶け出すわけではありません。
それだと砂のお城のように建物が壊れてしまいます。
実際にはコンクリートの成分が溶け出して、スカスカになっていきます。
この隙間から水が流れてしまうようになるのです。
漏水、液垂れとなった時にはこの成分を含んだ汚水が滴ってきます。
その被害がこちら
白っぽいシミになっているのが良くわかるかと思います。
滴下してくるので、撥ねた飛沫がたくさんシミを作っています。
また、断続的に滴下してくるので、ダラダラと流れ落ちるようなシミを作ります。
この漏水によるシミ被害は、ご覧のとおり顕著な特徴を持ち、
ひと目見て「それ」とわかります。
どうやって落とす?
雨(雪)で溶けた水っぽいものが降りかかっただけなので、洗えば落ちると期待したいところなのですが、
ほとんどの場合洗っただけでは落ちません!
残念ながら、乾いてカサカサしているものは洗っただけでは全然落ちてくれません。
擦っても効きませんし、なによりキズを入れてしまいます。
特殊な洗浄とケアが必要です。
①まず、少し強い薬剤でシミを溶かす必要があります。
これによりボディや窓ガラスのコーティングに若干のダメージを与えてしまいます。
②次にシミを除去した面をきれいに整えてやる必要があります。
微細なコンパウンドによる塗面調整です。
③最後に、コーティングを元のように修復する必要があります。
このような丁寧緻密な工程を経てようやく復元できます。
漏水被害の問題点
① 発見が遅れる
② 対処法を誤る
③ 部分的に除去、復元することが難しい
④ 再発の可能性が高い
まずは①です。
ほとんどのケースは「いつも停めている駐車場で知らないうちにできていた」というものです。
発覚が早ければ軽症で済むこともあります。
大雪、大雨のあとは屋内駐車の方も少し気にしてチェックすることをお勧めいたします。
また、駐車場管理の方もそのような被害がないか、早めの確認をすることで被害を小さく抑えられます。
次に②です。
変なシミがある!と、ご自分で擦ってしまったり、
無頓着な洗車サービスに出されたりすると、取れないどころかキズを入れてしまう恐れがあります。
上に挙げた画像のようなシミを発見したらいじらずに、駐車場管理の方に相談してください。
当店にご相談くださればもちろん安全確実に対処いたします!
③についてですが、
願わくば「シミだけをきれいに除去して復元」したいのですが、
被害の程度によってはそれができないこともございます。
前述のとおり、コーティングにダメージを与えてしまったり、
塗面調整のためにポリッシュを入れるとその部分だけピカピカになってしまったりするので、
全体の調律のためにも、ある程度の範囲を施工する必要が出てきます。
④こうした漏水被害は老朽化が原因で起こるので、その駐車場では再発する可能性が高いです。
大体竣工後10年くらいを目処に、多くの駐車場でこのような被害が発生しているようです。
駐車場施設として抜本的な改善(コンクリートの打ち直しなど)は容易にできるものではありません。
雪溜まりがないようにチェックするなどして回避する必要があります。
また、このような問題が発生した際はぜひご相談くださいませ。
まとめ
漏水被害が発覚したらすぐに当店までご連絡ください!
何卒、宜しくお願い申し上げます。
東京23区、手洗い洗車とコーティング
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