洗車用具の1つにタオルがあります。
洗車後の水分の拭き取りや、仕上げなどに使用するタオルですが、素材ごとに特徴があります。
タオルの大きさも、車の大きさによって使い分けると効率よく洗車できますよ。
タオルの素材ごとの特徴を知り、用途に合わせて使い分けをしていきましょう。
洗車用タオルとして選ばれやすい3つの素材
洗車用タオルとしてカー用品店などで販売されていることが多いマイクロファイバータオルとPVAタオル、さらにセーム革の3つの素材の特徴をまとめました。
極細繊維のマイクロファイバータオル
ナイロンとポリエステルを混紡し作られた合成繊維であるマイクロファイバーは、非常に細かな繊維の生地として知られています。
繊維が細かい分吸水性があり、さらに薄手のものであれば速乾性もあります。
洗車用のタオルとしては使われることが多い素材です。
優しく拭き上げることで車体に傷を付けることなく拭き取れます。
親水性に優れたPVA(ポリビニルアルコール)タオル
親水性が高いPVAタオルは、薄いスポンジのような質感をもっています。
車体に付いた水分を素早く吸収してくれるため、洗車後の拭き取りタオルとしておすすめです。
繊維くずが出ないため、拭き上げたときに繊維が残る心配もありません。
合成セームとして販売されていることも多くみられます。
天然素材のセーム革
カモシカやシカの革を油でなめした素材であるセーム革は、抜群の吸水性を誇ります。
水に浸して軽く絞ると柔らかくなります。
吸水性が高いマイクロファイバータオルの上を行く吸水性があります。
天然素材なので価格面では高めです。
普通のタオルは毛羽が残り拭き傷もできやすい
洗車用タオルはカー用品店などに行けば手軽な価格で購入できますが、なかなかカー用品店に出向く時間がない方もいます。
自宅にある普通のタオルでもよいだろうと思う方もいるでしょうが、車の拭き上げに普通のタオルを使うことはおすすめできません。
理由としては、普通のタオルはどうしても毛羽が残ってしまいます。
せっかくキレイに洗車をしたのに、毛羽埃が残ってしまうのは残念です。
また繊維が比較的硬いため、拭き傷ができやすいのです。
ホイール回りなど足回りを洗うときや拭き上げるときにはよいですが、ボディの塗装面やメッキ部分に使うことは避けましょう。
タオルの大きさの選び方
ひとことでタオルといっても、様々な大きさのものがあります。
洗車用タオルでも、フェイスタオルくらいの大きさのものから、バスタオルのような大判のものまで様々あります。
ここからはタオルの大きさの選び方について解説します。
大判タオルは大型車やミニバンの拭き上げにオススメ
バスタオルのような大判タオルは、1回で拭き上げられる面積が大きいため、大型車やミニバンのように拭き上げ面積が多い車の洗車時に使うのがおすすめです。
吸水性が高いPVAタオルなら、水を吸わせたい部分に大きく広げて押しつけるようにすれば水が素早く吸収されます。
大判タオルは大きい分、絞る作業は大変です。
また洗車中にタオルの端が地面に触れやすい点も、気を付けなければなりません。
万が一地面に触れたことに気が付かないまま拭き取りを行うと、大きな擦り傷ができてしまいますので注意しましょう。
また大判タオルは価格も高めです。
小型車や細かな部分の拭き上げには普通サイズのタオル
フェイスタオルくらいの大きさの普通サイズのタオルは、小型車の拭き上げや細かな部分の拭き上げに適しています。
また水を吸った場合でも比較的軽量なので、女性が洗車をするときには大判タオルよりも普通サイズくらいのタオルのほうが使いやすいでしょう。
絞るときにも普通に雑巾が絞れる方なら問題なく絞れます。
タオルの面積が小さい分、大判タオルに比べると拭き上げには時間がかかりますが、擦って拭き取るのではなく、水を吸水させるイメージで拭き取っていくことで拭き傷は防げます。
使い分けにより拭き傷が付きにくくなりタオルも長持ちする
洗車用タオルは、拭き上げるタイミングや拭く場所によって使い分けることで拭き傷が付きにくくなります。
また、タオル自体も長持ちするようになるため、適時使い分けることがおすすめです。
例えば、水分の拭き取りにはPVAやセーム革を使います。
タオルを動かして拭き上げるのではなく、押しつけて吸水させるイメージで拭き取ると、水分はしっかりと摂れるのに拭き傷が付くことはありません。
表面の水分が取り除けたら、マイクロファイバータオルで仕上げるようにします。
マイクロファイバータオルは細かな埃も取り除いてくれるため、仕上げに使うと効果的です。
足回りは特に汚れが付きやすいため、ボディ用とは別に足回り用のタオルを用意しましょう。
兼用しないことで、拭き傷の原因となる砂ぼこりなどの汚れがタオルに付着せずに済みます。
まとめ
洗車用タオルにはそれぞれ特徴があるため、特徴に合わせて使うことで効率よく拭き上げられます。
また拭き上げる場所ごとに使い分けることも必要です。
このような使い分けが手間だなと感じる方や、そもそも洗車を行う時間がない方は、プロによる洗車やコーティングを試してみてもよいですね。
適切な方法でピカピカに仕上げてくれますよ。