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輸入車のメッキモールはなぜ腐食しやすい?腐食対策を紹介

  • コーティング
  • 更新日:2022.05.09

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メッキモールは車の外観にアクセントを付けるパーツとして、国産車に加え輸入車でも採用されていますが、いずれも金属メッキによる光沢が車に深みを加えています。

しかし輸入車のメッキモールは、国産車よりも腐食しやすいといわれています。それは素材の違いによるものですが、そもそも腐食はどのような仕組みで発生するのでしょうか。

今回は輸入車のメッキモールが腐食しやすい理由について、国産車との違いも踏まえ詳しく解説します。腐食した場合の対策やコーティングによる予防策にも触れるので、参考にしてください。

車のメッキモールが腐食する原因は

金属に腐食が生じるのは、酸性物質と水分が作用することに起因するといわれています。

金属の腐食で最も知られているのは鉄に生じるサビですが、腐食は他の金属でも起こりうることで、一般的なサビとは違う症状として表れる場合があります。アルミニウムの腐食は白サビといわれる状態で、白いシミのような腐食が発生します。

金属は通常、大気中の酸素が形成する酸化被膜により表面が保護されています。この被膜と車に着いた雨水や大気中の水分、汚染物などが化学反応を起こし、酸化被膜が破壊されることで腐食します。

早い段階であれば腐食を取り除くことができますが、放置したままだと腐食が表面から内部へ進み、除去が困難になってしまいます。

腐食のプロセス自体はどの金属にも共通しますが、より腐食しやすい金属としにくい金属があります。輸入車のメッキモールと国産車のメッキモールで腐食の度合いが異なるのは、モールに使用される素材が違うのが理由といわれています。

車のメッキモールに使われる素材は

輸入車と国産車のメッキモールは見た目の差がありませんが、表面の素材が異なります。

国産車の多くにはクロムメッキの加工が施され、モールの表面はクロムの被膜で覆われています。一方輸入車にはアルマイトメッキで処理されることが多いため、メッキ処理の違いが腐食のしやすさを左右しています。

クロムは鉄ともアルミニウムとも異なる金属の一種で、錆に強いクロムがモールを保護するため腐食しにくくなっています。

一方アルマイトメッキは特殊な金属の被膜ではなく、アルミニウムの表面を酸化させた酸化被膜であるという点がクロムメッキと違います。酸化被膜もモール表面を保護する機能がありますが、乱暴な言い方をすれば「アルミがそのまま表面に出ている」ということにもなります。

アルミニウムはクロムより腐食しやすいため、クロムの被膜よりもアルミニウムの被膜の保護機能が低いという弱点があります。

アルマイトメッキによる輸入車のモールとクロムメッキによる国産車とでは、輸入車のメッキモールがより腐食しやすいということがいえます。したがって輸入車のメッキモールは、国産車よりも早めの対策が必要となるのです。

輸入車のメッキモールが腐食した場合の対策と予防策

輸入車のメッキモールは国産車のメッキモールよりも腐食しやすいため、できればこまめに対応することできれいな状態を保つようにしたいところです。

特に気を付けたいポイントをいくつかピックアップするので、メンテナンスの際は頭に入れておきましょう。

腐食は早い段階で研磨する

メッキモールが少しでも腐食したら、物理的に除去するしか対策はありません。ボディ表面の劣化と同様、クリーナーやコンパウンドで研磨することで表面をきれいにします。この際、必ず金属用に特化したものを使うようにしてください。

研磨で腐食を除去したところは、モールの素材がむき出しになっています。そのままでは再度腐食してしまうため、後述するコーティングなどにより、モールの表面を保護しておきましょう。

定期的に洗車をして腐食を防止する

メッキモールに限らず、サビを予防するためにはこまめな洗車が欠かせません。

表面に付着した酸性物質を洗い流すことで、ボディにこびりつくことを未然に防ぐことができます。洗車した後は残った水分をしっかりと拭き取り、サビの原因を取り除いておきましょう。

コーティングで保護する

メッキモールの腐食を予防するという意味では、きれいな状態にした後コーティングを施工するのが有効です。もちろん新車の状態で施工するのが最も効果的ですが、腐食を取り除いた後であればコーティングの効果を十分に発揮します。

またメッキモールに使用するコーティング剤は、専用のものを使用するのが一番効果的です。硬めの素材であるガラスコーティングでも、メッキモールに使用されるのはより硬いもので、耐久性に優れているというメリットがあります。

まとめ

車の質感を高めるためにメッキモールは欠かせない外装パーツですが、輸入車のメッキモールは国産車よりどうしても錆びやすいという欠点があります。

腐食しまった部分は早めに除去し、コーティングで保護しておきましょう。また予防策としてもコーティングを有効ですが、プロならではの優れた施工技術により最大の効果を得ることができます。

輸入車のメッキモールをコーティングする場合は、高い技術を持つ専門業者への依頼をおすすめします。

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