車のサイドミラーについたウロコを取る方法を紹介

24211379_s

サイドミラーは後方確認のため必ず視線を向けるパーツですが、ウロコがついて見づらい思いをしたことがある人も多いのではないでしょうか。またウロコを取る場合、気を付けたいポイントも知っておきたいところです。

この記事では、サイドミラーについたウロコを取る方法について、ウロコの原因も含め詳しく解説します。

[toc]

ドミラーにウロコがつく原因は何か

車のサイドミラーに生じるウロコは、イオンデポジットやウォータースポットなどによるものです。雨水や水道水などに含まれる成分や油膜など様々な汚れが変化して、ウロコ状にこびりつきます。

サイドミラーの鏡面は進行方向と反対を向いているため、雨天時に走行しても風が当たりません。そのため水滴がきれいに落ちず、そのまま乾かすと水に含まれるミネラル分が白いリング状のイオンデポジットに変化します。

ミラーに残った水分がレンズの働きをして日光の熱を集め、凹凸になるウォータースポットができることもあります。

サイドミラーの視界を遮るものとして、ウロコのほかにも水アカがあります。排ガスのススをはじめとした汚れ成分が雨水と混じり、そのまま乾くとスジ状の汚れが残ります。

また油膜が中途半端に水をはじくため、鏡に付着する水膜の厚さがバラバラになり、乱反射で見づらくなってしまいます。

安全走行のためには、できたウロコをきれいに落としたり予防策を講じたりして、クリアな視界を確保しておく必要があります。

サイドミラーにウロコがついたら、できるだけ早く除去しておきましょう。ウロコを落とす手段としては、ウインドウガラスと同様洗浄やコンパウンドなどがあります。

油脂成分を洗浄することは、ウロコを落とす前処理としても有効です。シャンプーや水で落ちる汚れは、ここでしっかりと洗っておきましょう。

シャンプーで洗っても残った汚れやウロコは、コンパウンドで磨きイオンデポジットやウォータースポットを落とすことも検討しましょう。この際、汎用やガラス用のコンパウンドを使うと、鏡を傷付けることがあります。ドアミラーに使用するコンパウンドは、必ずミラー専用のものを使ってください。

しかしコンパウンドは物理的に成分を削り落とすため、原則として使用しません。ミラー専用といえども、コンパウンドはウロコを落とすときにのみ使いましょう。

ウロコ落としにはクエン酸が含まれた酢を使う方法もあると言われていますが、クエン酸がボディにつくと塗装面を傷めてしまうことがあります。ミラーやウインドウガラスであっても、車にはクエン酸を使わないようにしましょう。

サイドミラーのウロコは、メンテナンスをすることで防ぐことができます。洗浄やコーテイングなど、具体的なやり方はボディやウインドウガラスと同じです。

車の最も簡単かつ重要なメンテナンスとして、定期的な洗車は外せません。水滴が残っていると、せっかく落としたウロコがまた発生してしまいます。ボディと同様、サイドミラーも水分を残さずしっかりと拭き取りましょう。

きれいに汚れやウロコを落としたドアミラーは、コーテイングで表面を保護しておけば、後々ウロコができるのを防ぐことも可能です。

この場合ボディ用のコーテイング剤でなく、ミラー専用の商品を選びましょう。施工方法で分けると塗るタイプ・スプレータイプ・フィルムタイプの3つがありますが、施工の難易度でいえば、スプレーが最も楽なのではないでしょぅか。

コーテイングの効果により、撥水タイプと親水タイプに分類することもあります。それぞれ水を弾いて玉状にするもの・水分をべたっとミラーになじませるというもので、いずれもミラーの水分を落としやすくする機能があります。

どちらを選ぶかは好みですが、風が当たらないドアミラーには親水タイプの方が向いている、とも言われています。

サイドミラーとウインドウガラスは硬いという共通点があるものの、機能や素材が違うため、洗う際の注意点も異なります。

特にこびりついたウロコ状の汚れは、ガラスよりも繊細に対応しなければなりません。コーテイング前の下地処理やコーテイング剤選びも、ひとつ間違えるとウロコがついた状態より視界が悪くなる可能性があります。

自分でコーテイングするための商品も豊富にラインアップされていますが、質を追求するならプロに依頼するのが無難かもしれません。

車の安全走行や駐車のためには、進行方向だけでなく後方の視界を確保することが極めて重要です。視界確保のためドアミラーは欠かせない存在で、ウロコがつくと非常に見づらくなるためとても危険です。

ついたウロコは除去しなければならないのですが、表面を加工したドアミラーもあるのでデリケートな扱いが必要とされます。

洗車の専門店なら車種によるドアミラーの特徴を知り尽くしており、ボディの洗車やコーテイングなどと組み合わせることも可能です。ドアミラーのコーテイング単独で依頼することをためらう人は、洗車ついでに頼んでみてはいかがでしょうか。