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車の汚れにはどんなものがある?種類別の落とし方

  • コーティング
  • 更新日:2023.04.24

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車は屋外を走行するため、空気中に舞うあらゆる物質が汚れ成分として付着します。粒子状でキズになりやすいものや塗装面を侵食するものなどがあり、対処法を知っておくことで車のボディをきれいに保ちたいところです。

この記事では、車の汚れや種類別の落とし方を詳しく解説します。

車の汚れにはどのような種類がある?

空気中に浮遊する物質は、雨水に混じり合うことで車のボディを汚します。特に脂分や鉄粉などは、放っておくとボディを傷め、車に大きなダメージを与えます。

また路面からの成分や車自体から発する物質は、付着すると落ちにくい汚れとして厄介な存在になります。

上から落ちてくる汚れ成分

空気中に舞うホコリが車に付着した後に雨が降り、そのまま乾燥すると水アカとしてボディに白や黒のスジが残ります。またイオンやミネラル成分によるウロコ状のシミはイオンデポジットと呼ばれており、カーシャンプーだけで落ちない場合は専用のクリーナーで早めに落とさなければなりません。

放置したままさらに雨が降ると、ボディ上の水滴がレンズのような作用をすることで熱が一点に集中し、ウォータースポットという状態になります。塗装が傷んだり表面に凹凸ができたりすると、場合によっては研磨をしないと元に戻らなくなります。

空気中の鉄粉が汚れとして付着する場合はボディに刺さった状態になるため、表面がざらつくという特徴があります。こうなると、シャンプーだけで除去するのは非常に困難です。

油性の汚れがガラス面に油膜として付着すると、視界がギラギラして視認性が落ちます。雨の日はギラつきが特にひどく、場合によっては非常に危険です。

鳥が落としたフンや走行中に付着する虫の死骸は、放っておくと含まれる物質と雨水が反応してシミの原因となります。

春になるとスギやヒノキの花粉が飛散するとともに、大陸からの偏西風で黄砂が生じます。花粉には粘着性があり汚れを落としにくく、黄砂は細かい粒子のためキズを付けやすいという特徴があります。どちらも洗ってもすぐに再付着するので厄介な存在ですが、ボディを保護するため面倒がらずこまめに洗い流しておきたいところです。

下から付着する汚れ成分

路面から付着する汚れとしては、ピッチやタール、塩分、ブレーキダストなどが挙げられます。

路面のピッチやタールはアスファルト舗装の成分が走行時に巻き上げられ車の下部に付着したもので、固体のピッチや液体に近いタールに分けられます。表面にくっついているだけなので比較的簡単に落とせますが、洗浄の際キズを付けてしまうこともあるので慎重に除去しましょう。

海風や融雪剤の塩分は、ボディだけでなく下回りを錆びさせる原因となります。海風は海水の塩分が含まれていることは知られていますが、雪道で凍結防止に撒く融雪剤にも塩化物が含まれています。

このようなところを走行した後はもちろんですが、海辺に住んでいる人や雪国生活の人もできるだけこまめに下回りを洗浄しておきたいところです。

ホイールに付く汚れ成分

車のブレーキは、ディスクやドラムにブレーキパッド及びシューを押しつけ、その摩擦力で減速や停止をするという仕組みです。パッドやシューには金属が含まれており、ブレーキをかけるときに摩耗して金属粉が発生します。

また金属製のディスクが摩耗すればそれも金属粉となり、どちらもブレーキダストと呼ばれる汚れとしてホイールに付着します。

ピッチやタールはホイールにも付くので、これらの成分が混じると専用のホイールクリーナーでなければ落ちなくなります。

車についた汚れの落とし方

車についた汚れは、種類によって落とし方が少しずつ異なりますが、共通しているのは十分な流水を使用するという点です。スポンジやウエスの使用は最小限にとどめ、極力ボディをこすらないことも意識しましょう。

砂やホコリなどの汚れは、しっかり水洗いをするだけでほとんど落とすことができます。この際、コイン洗車場などに置いてある高圧洗浄機の高圧水を使うとより効果的です。

水アカがついたばかりであれば、シャンプーで簡単に落とせます。シャンプーだけで水アカが十分取れないときは、水アカ用のクリーナーを使ってもよいでしょう。ウロコのように固まったら研磨するしかありませんが、素人がやると削りすぎることもあるので極力控えましょう。

鉄粉は表面に食いつく形でボディに付着しているので、そのままこするとキズの原因となります。水をかけながら使う専用の粘土や、紫色に反応して鉄粉を除去するクリーナーなどできれいにしましょう。

ピッチやタールは表面にくっついているだけなので、専用のクリーナーで簡単に落とせるでしょう。

注意したいのは鳥のフンや虫の死骸で、放置すると塗装を傷めてしまいます。また乾燥して固まったものを無理に取るとキズを付ける原因になるので、水やウエットティッシュなどで湿らせ、十分柔らかくしてから拭き取りましょう。

車が汚れないよう対策も忘れずに

車を汚れから遠ざけるためには、早めの洗車をすることに加え、汚れを付きにくくする対策も重要となります。

最も簡単なのは、こまめに洗車するという方法です。汚れがこびりつく前に洗浄することで、汚れの影響を極力抑えることができるでしょう。しかし中には、洗車の時間がまとまって取れない人や、洗車そのものを面倒に思っている人もいるのではないでしょうか。

そういった人には、コーティングでボディを強固に保護するのがよい方法です。こまめな洗車をする人でも、コーティングをしておけば洗車時の労力を減らすことができるとともに、洗車や研磨によるキズを抑えることにもつながります。

まとめ

外気には様々な物質が舞っており、どの成分も車に付着すると汚れ成分として見た目を悪くします。汚れの性質を知って適切な方法で洗車をすれば影響を最小限にできますが、車にコーティング加工をしておけば、硬い被膜がボディを保護するため汚れを付きにくくすることが可能です。

洗車やコーティングの専門店では、それぞれの汚れに最適な方法で洗浄してくれるだけでなく、高い質のコーティングで長期間ボディを守ることが期待できます。

将来的に売却を考える人も乗り潰す予定の人も、費用対効果の高い汚れ対策として専門店への洗車やコーティングを依頼してはいかがでしょうか。

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