ペットは家族同然だからドライブに出かける時も一緒。
とはいえ、ペットが同乗した後の臭いに悩まされている人も多いでしょう。
どれほどペットを清潔にしていても長く乗るほど臭いは残ります。
その臭いの原因と消臭方法、予防策を紹介します。
人にも悪い影響を与えるペットの臭い
ペット、といっても千差万別。
なかには飼っている人以外が見たら驚くような動物をペットにしている人もいます。
そういった例外を除くと、ドライブに出かけるペットの代表格はワンちゃん(犬)。
今回のペットは主に犬を対象にしています。
最近、犬と出かける人が増えたことに対して社会もペットを寛容する傾向が見られます。
犬と一緒に泊まれるホテルやレストラン、広大な敷地のドッグランなどが増えました。
飼い主も犬も一緒に非日常的な時間を楽しめるのは良いこと。
でも、困ることがひとつあります。
それは車に残る犬の臭い。
臭いを放置すると消臭が困難になるばかりか、人の健康にも悪影響を及ぼします。
車が臭くなるだけでなく、人の健康まで害してしまったら犬と一緒のドライブも不可能。
早めの消臭を心がけて、いつでも一緒にドライブを楽しめる環境を整えましょう。
車内にペットの臭いが残る原因とは?
うちの愛犬は清潔にしているから臭いなんてしない!
そう言いたい飼い主さんもいるはず。
言いたい気持ちは分かりますが、どれほど清潔にしていても犬は臭いを発するのです。
たとえば犬の全身にあるアポクリン腺。
これは人間の脇などにもある汗腺です。
皮脂腺とつながっており、犬はここから白い分泌物、皮脂を放出します。
その皮脂をエサとして繁殖する雑菌が臭いの原因のひとつ。
それからシートにくっついた抜け毛。
これもタンパク質ですから 糸状菌の繁殖の元。
口臭も車内に充満する臭いの原因になります。
犬は体温調節のためにパンディング(荒い呼吸)をします。
この時、歯石が残っていると雑菌の温床になり、口臭が強くなります。
口臭は飼い主さんのデンタルケアで軽減できますが、他はすべて犬にも人にも制御不能。
飼い主さんがしっかりと臭いを排除してくださいね。
車内に残ったペットの臭いの除去方法
車内に残った犬の臭い。
その除去方法、最初はシートやラゲッジルームのフロアについた毛の処理から始めましょう。
前述したように抜け毛がシートやフロアに落ちていると雑菌が寄ってきて繁殖します。
掃除機を使って大まかな毛を吸い取り、残った細かい毛はローラー式粘着テープを使います。
これがない場合はガムテープでも代用できます。
フロアマットやその下のフロアカーペットなど目立たないところも掃除してください。
とくにシートの座面と背もたれの隙間はホコリの溜まりやすい場所。
そこに犬の毛が入り込むと雑菌の繁殖率が高くなります。
次は除菌。
用意するのは重曹と水、乾いたウェスだけです。
水100mlに対して小さじ1杯、約5gの重曹を入れ、よく混ぜて重曹水を作ります。
これをスプレーボトルに入れて、犬が好んで座る座席やラゲッジルームに吹きかけます。
あとは乾いたウェスで軽く叩くように拭き取るだけ。
犬が粗相をしてしまった場合はクエン酸水が効果的です。
クエン酸水の比率は水200mlに対してクエン酸小さじ1杯。
重曹水と同じようにスプレーボトルに入れ、粗相をした場所に吹きかけてください。
重曹もクエン酸もドラッグストアで販売しています。
作るのが面倒、という人はすでに希釈済の重曹水やクエン酸水も購入できます。
どちらも人と犬に安全な溶剤なので、安心して使えるのが嬉しいポイントですね。
最後はドアを全開にして爽やかな空気と入れ替えてください。
なお、車内が臭いからといって芳香剤を使うのはNG。
他の匂いで偽るだけなので、さらに悪臭が漂う場合があります。
なにより、犬の嗅覚に悪い影響を及ぼすのは確実。
臭いは根本から断ちましょう。
どうしても臭いが気になったら専門業者に任せる
シートやフロアなどの消臭作業を行っても、まだ臭いが残っていたら?
臭いが鼻についているだけ、実際は臭いが除去できていても不安が残りますよね。
そんな時は車内清掃のプロに依頼しましょう。
車内清掃を専門業者に任せるメリットは専用の機材や洗剤を使って徹底的に行うこと。
掃除機が届きにくい座席の下などもエアーブローで汚れを出して除去します。
店舗によっては次亜塩素酸水などを噴霧して除菌を行うところもあります。
なお、車内清掃のメニューや料金は店舗によって変わります。
予め近隣の数店舗を選び、清掃内容や料金を比較してから選びましょう。
車内清掃が済んだら臭いの予防対策。
カーショップでは犬用のシートカバーが多種多彩、販売されています。
一緒にドライブした後、シートカバーを外して洗えば臭いを軽減させることができますね。
犬がすっぽり入るソファボックスやベッドタイプも便利。
もちろん、犬だけでなく他のペットに使用も可能です。
臭いが残るから、といって一緒にドライブできないのはペットも飼い主も楽しくありません。
臭い対策をしっかり行ってペットも人も喜ぶカーライフを送りましょう。