車を保護してくれて、ツヤや光沢も良くするガラスコーティング。
愛車に施工している方も多いのではないでしょうか。
ガラスコーティングは一度施工したら永久に効果が持続するわけではないので注意が必要です。
では、寿命・耐久性はどのくらいなのでしょう。
この記事では、ガラスコーティングの寿命や耐久性、再施工の必要性について、効果なども交えて解説します。
ガラスコーティングの効果・メリット
車のコーティングは、車の塗装の上に油脂や樹脂、ガラスなどの成分で覆うことで、車の塗装面をさまざまなダメージから保護してくれます。
コーティングを施工しない状態だと、キズや汚れが付着しやすく、紫外線などのダメージによって塗装面が劣化する可能性があります。
車の塗装面が劣化すると、穴が開いたり表面からボロボロになってしまったりすることがありますが、コーティングによってできた被膜がさまざまなダメージを吸収して保護する役目を果たすことで、車の塗装面をキレイな状態に保てるのです。
車のコーティングの一種であるガラスコーティングとは、車の塗装面の上に薄いガラス被膜を張るコーティングで、他のコーティングよりも強度があり、その分効果や耐久性もあります。
紫外線が車のボディに当たると、塗装の剥離や塗装面のひび割れ、色あせなどを引き起こす原因になりますが、ガラスコーティングには紫外線のカット効果があるので安心です。
また、酸性雨が付着した場合、イオンデポジットといわれるシミができることがありますが、ガラスコーティングは水を弾く効果が高くなるので、シミができにくくなります。
汚れも付着しにくくなり、付着しても落としやすくなるので、洗車などのお手入れが楽になるのもメリットです。
小石や砂でできるスクラッチ傷や洗車キズなども付きにくくなります。
そして、ガラスコーティングを施工している場合のほうがしていないものより光沢の低下が遅くなり、光沢も長く持続します。
自分が利用している間はもちろんのこと、車をできるだけキレイな状態に保つことで、手放す際に査定額が高めになるなど、のちにもメリットがあります。
ガラスコーティングを施工するなら、適切な時期は、新車だと納車から2週間以内です。
汚れが付着する前や付着しても固着して取れにくくなる前に施工します。
中古車の場合も、新たに汚れが付着してしまう前に、できるだけ早く施工することをおすすめします。
ガラスコーティングと寿命・耐久性
ガラスコーティングの寿命や耐久性は、一般的に3~5年といわれていますが、実際は半年から1年ほどで被膜が剥がれ落ちてしまうことがほとんどです。
ガラスコーティングは紫外線や雨、風、石や砂などでできたキズなどのダメージの影響で劣化するため、走行中や駐車中の環境によって劣化が早まることもあるのです。
定期的なメンテナンスや洗車をすればガラスコーティングの耐久性や寿命を長く保てますが、元の効果を取り戻すには再施工が必要です。
一定期間「メンテナンス不要」などとガラスコーティングの宣伝文句で書かれていることがありますが、これはコーティングとして同じような役割を果たすワックスがけ等が不要ということで、洗車などは必要です。
ガラスコーティングは汚れが付着しにくく、付着しても落ちやすいというだけで、汚れないわけではないので定期的に洗車をしましょう。
寿命という点では、寿命と判断する基準も人それぞれなので一概に言えないかもしれません。
ツヤが目立たなくなったら寿命という場合なら半年程度で再施工が必要となります。
ガラスコーティングの再施工の必要性
前述の通り、ガラスコーティングは半年から1年ほどで被膜が剥がれてくることが多いので、この頃に再施工する必要があります。
数年耐久を謳っていても、実際はその年数も持たないことが多いので注意が必要です。
再施工が必要な時期を過ぎても放置していると、車の塗装面にダメージを受けやすくなりますし、見た目も悪くなっていくので早めに再施工しましょう。
業者などに依頼してガラスコーティングを施工した場合、施工したところによってはどのくらいで再施工を検討するべきが教えてくれるところもあります。
しかしディーラーなどだと案内がない場合もあるので自分で把握するように努めましょう。
耐久性は車の走行や駐車中の環境に左右される部分もあるので、曖昧になってしまうのも仕方ないのですが、車が置かれる環境やコーティングの品質などからある程度は予測できるので、きちんとした業者なら尋ねれば教えてくれるはずです。
被膜が剥がれはじめて、車がダメージを受けてしまってからでは手遅れになることもあります。
再施工はできるだけ早めにしましょう。
ガラスコーティングの再施工が必要な時期になっても余程詳しくないと見ただけでは判断がつかないことも多いです。
再施工時期の判断は、専門店などプロの業者で点検してもらえば適切な時期を教えてくれるので、気軽に相談してみましょう。