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コーティングをした後に猫の爪傷が…猫の爪傷を防ぐ方法とは

  • コーティング
  • 更新日:2023.03.03

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ペットとして万人から愛される猫でも、愛車を傷つける厄介な存在になる場合があります。猫バンバンという言葉があるように、車と猫の安全を確保するために覚えておきたいことはたくさんありますが、爪傷対策もそのひとつといえるでしょう。

ボディを保護するためコーティングをしている車も増えましたが、猫がボンネットの上にのって爪傷がつくことも考えられます。この記事ではボンネットに猫がのる理由も含め、傷がついたときの対処法や傷の予防法を詳しく解説します。

猫はなぜボンネットにのるのか

猫がボンネットに乗る理由は、体温調整のためといわれています。

猫は人間と同じ恒温動物ですが、体温が38℃~39℃と人間より若干高めです。人間は汗をかいて上がった体温を下げますが、猫は鼻や肉球にしか汗をかかないため体温調整が難しいという特徴があります。

冬の寒さに対しては、夏よりもある程度耐性がありますが、野良猫は冬になると温かい場所を見つけて移動します。猫が好む場所のひとつがボンネットの上で、寒すぎず暑すぎずという環境が体温調整に適しているといわれています。

ボンネットの表面はつるつるしており、コーティングをした車のボンネットは特に滑りやすいという特徴から、上り下りする際はふんばる機会が多くなるのかもしれません。

肉球では滑り止めの役割を十分果たせず、ふんばるためには爪を立てるため爪傷がボンネット上についてしまうということです。

コーティング車に猫の爪傷がついたときの対処法

被膜がボディ表面を覆うことで保護機能を果たすコーティングですが、コーティングをしている車でも、猫がボンネットに上り下りすればどうしても爪傷がついてしまいます。傷を見つけたときの対策としては、ボディに対するものと人に対するものがあります。

再コーティングによるボディの保護

コーティング車は被膜により表面が保護されている状態ですが、猫の爪はコーティングのガラス被膜ほど硬くありません。

爪傷がついたとしてもそれほど深いものにはならず、コーティング層のごく一部に洗車傷と同じくらいの傷がつくと考えてよいでしょう。軽い爪傷であれば、コーティング時に渡されるメンテナンスキットを使ったケア程度で十分かもしれません。

しかし、市販される傷消しグッズを使ってはいけません。表面の傷だけといっても、場合によってはコーティングが剥がれている可能性もあります。傷消しグッズでこすると周りのコーティングを剥がすことになるため、色つやに微妙な違いが生じてしまいます。こうなると、ボディ全体を再コーティングせざるを得なくなります。

状況によっては他人に連絡が必要なことも

自宅の駐車場やカーポートに来た野良猫の爪傷なら、傷がついたこと自体はあきらめるしかないかもしれません。しかし賃貸駐車場の車が被害にあった場合は、大家や管理会社に連絡を入れ対策を講じてもらいましょう。管理義務を負う旨の条項が契約書に明記されていれば、何らかの対策を取ってもらえるはずです。

爪傷をつけた猫が飼い猫なら、飼い主に損害賠償請求できる場合があります。訴えを起こすのであれば十分な証拠を集める必要がありますが、そこまでやらない場合も一言注意して、しっかりしつけをしてもらいましょう。

猫の爪傷を予防するには

猫の爪傷から車を守るためには、車に近づけない環境をつくることやボンネットにのった際傷がつかないようにすることなど、複数の視点から対策を講じることが重要です。

猫が車に近づけないようにする

猫が車の側に来なければ、爪傷の心配も不要です。シャッター付きのガレージに駐車して物理的に遮断してしまうのが、最も確実な爪傷対策になります。しかし、シャッターを開けたままでは意味がありません。シャッターを閉めるときも、ガレージ内に猫が迷い込んでいないか十分確認しましょう。

車の周りに猫が嫌う匂いを振りまき、近づかせないという方法も有効です。タバコ臭が効果的といわれていますが、嫌煙家で自分もタバコ臭が苦手な場合は、柑橘系の匂いでも効果が見込めます。

猫は、人間が聞き取れないほど高い周波数の音も聞こえます。その特性を活かし、高周波数の超音波を発生させる車用の猫除け機を活用するのもよいでしょう。猫除け機を長期的に使えば、やがて猫も寄りつかなくなるでしょう。

近づいても爪傷がつかないようにしておく

賃貸など駐車場の対策が十分できない場合は、爪の影響を予防することも考えましょう。駐車時にカバーをかけておけば、爪傷を最小限に抑えることができます。ボンネットの被害を予防したいときは、ボンネットの上に毛布をかけておくのもよいでしょう。毛布をかけておけば、猫がのっても車を傷から守ります。

コーティングが剥がれた場合、再コーティングを施工して保護機能を復活させることも対策のひとつです。コーティングによっては重ね塗りできるものがあり、ボディの保護効果をさらに高めることが期待できます。

再コーティングは十分な下地処理をしないと、残った汚れがコーティング内に残ってしまいます。重ね塗りは自分で行わず、コーティングのプロに依頼しましょう。

まとめ

コーティング車であっても猫の爪傷を完全に防ぐのは難しいため、近づけない環境をつくることが爪傷対策として有効です。加えて部分的な再コーティングやボディ全体のコーティングにより、被膜を厚くして保護効果を高めるという方法を考えてもよいでしょう。

再コーティングは特に下地処理が難しく、施工ムラが生じやすいため自分で行うことはおすすめできません。作業はコーティングのプロに依頼して、質の高いコーティング被膜をつくってもらいましょう。

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