走行中はもちろん、駐車中も気をつけないとフロントガラスは汚れてしまいます。
フロントガラスが汚れてしまうと、見た目もよくありませんし、視界が悪くなって運転の妨げになってしまい、事故の原因になる恐れもあります。
この記事では、フロントガラスに付着する汚れの種類や原因、汚れの落とし方などについて説明します。
フロントガラスに付着する汚れの種類や原因
フロントガラスに付着する汚れには、埃・泥・砂・鳥の糞・黄砂・水垢・油膜・結露などさまざまな種類があります。
これらは大きく分けて水性の汚れと油性の汚れに分けられます。
水性の汚れ
埃・泥・砂・黄砂は水性の汚れです。
水性の汚れは、すぐに落とせば水で洗い流せます。
しかし放置してしまうとこびりつくなどして落としにくくなるため、早めに落としましょう。
基本的に普段の洗車でこの水性汚れを取り除きます。
油性の汚れ
油性の汚れは、水洗いでは簡単に落とすことができません。
油性の汚れには、油分を含んだ泥水や排気ガス、水垢汚れなどがあります。
排気ガスは空気中に排出されたものがそのまま付着したり、雨水に含んだ状態で付着して水垢汚れになったりします。
ワックスやコーティング剤なども施工箇所以外に流れてしまうなどして付着すると油性の汚れとなります。
油膜汚れとも呼ばれます。
油膜汚れはシリコーンが主な成分で、これが水と太陽光で化学反応で起こし、フロントガラス上で固着してしまいます。
落としにくい汚れになってしまうため、カーシャンプーでも落とせない場合は専用のクリーナーを使って除去します。
フロントガラスの汚れの落とし方(1)水性汚れ
水性汚れは水で落とせるタイプの汚れなので、通常の洗車でほとんど落ちます。
ボディ洗車と一緒に、以下の方法でフロントガラスの洗車も行ってください。
(1)水洗い
水をたっぷりかけて埃や砂など水だけで落とせる汚れを先に洗い流します。
高圧のほうが汚れが落としやすくなるので高圧洗浄機があると良いですが、なければホースでも十分です。
フロントガラスの上から下に向けて水をかけて洗い流します。
水をかけるのは温度を下げることで自然乾燥を防ぐ意味もあります。
高温だと拭き取り完了前に乾燥してしまって水垢の原因になりやすくなるので注意が必要です。
(2)カーシャンプーで洗車
水性汚れは付着してすぐに洗い落とせば水だけでほとんど落とせますが、放置してしまうとこびりついて落ちにくくなってしまうので、そのような汚れはカーシャンプーを使用して落とします。
カーシャンプーはしっかり泡立てましょう。
泡がクッションの役割を果たして洗車キズが付きにくくなります。
たっぷりの泡をスポンジなどにとって優しく洗ってください。
(3)すすぐ
洗い終わったら、すすぎ残しのないようにカーシャンプーをキレイに洗い流しましょう。
すすぎ残しがあるとカーシャンプーの成分が汚れとなってしまいます。
(4)拭き取る
すすぎ終わったら、フロントガラスの表面に残った水分を拭き取っていきます。
拭き取り終わる前に乾燥してしまうと水垢の原因になります。
フロントガラスは特にスジのような跡が残って目立ちやすいので注意しましょう。
吸水性の高いクロスで素早く拭き取った後、マイクロファイバークロスなどで乾拭きすると良いでしょう。
クロスは新品よりも何度か使用したほうが吸水力がアップします。
(5)ワイパーを洗う
最後にワイパーも掃除しましょう。
ワイパーが汚れたままだと、ワイパーを使用する度に汚れを広げてしまうことになります。
ワイパーは、布でも良いですがキッチンペーパーで拭き取ると油分も吸い取ってくれてキレイになります。
拭いた後は捨てるだけで良いのでとても便利で簡単に掃除できますよ。
フロントガラスの汚れの落とし方(2)油性汚れ
油膜取りとも呼ばれる油性汚れの落とし方を紹介します。
カーシャンプーで洗車をしても、油膜が残っている場合は以下の方法で油膜取りをしてください。
(1)水性の汚れを落とす
先に水性の汚れを落とします。
フロントガラスに砂や埃などの汚れが残っているとキズの原因になるため、必ず水性汚れを落としてから油膜取りを行いましょう。
(2)油膜除去剤で磨く
油性汚れは研磨剤が含まれている油膜除去剤を使用して磨き落とします。
油膜除去剤にはクロスタイプ・パッドタイプ・乳液タイプなどがあります。
使い方を確認して使いやすいもの、汚れが落としやすいものを選びましょう。
油膜除去剤ではウロコ状の水垢が落ちない場合があるので、汚れの種類なども確認して除去剤を選んでください。
汚れてから汚れを取り除くことも大切ですが、汚れる前に予防することも大切です。
コーティングを施工しておけば、フロントガラスに汚れが付着しにくくなり、汚れが付着しても落としやすくなり、お手入れも楽になります。
コーティングは難しいので専門業者に依頼するのがおすすめです。
すでに汚れている場合は油膜取りや下地処理が必要な場合もあるので、プロの業者に相談してみましょう。